こんなメンバーで学んでいます

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クリスマス会での集合写真

2013年12月26日木曜日

サッカー川島選手著書「本当に『英語が話したい』キミへ」より ~赤ちゃんが母国語を覚えていくような感覚~

「英語を話せることでより生活が楽しくなる」と巻頭からあり、一流選手のいうことは説得力があると思いながら読みました。

幼い頃から英語が話せることに憧れて、中学高校6年間も一生懸命勉強してきたのに、全然話せない川島選手。ここまでは、一般の日本人が残念ながらもたどる道です。

違うのはここから。あきらめられないから高校英語卒業後、語学学習ライフがはじまる。
問題集 英会話学校 英語の歌と必死の試行錯誤でボキャブラリーは増え、知識は積み重なるもどうしても話せない。

旅行でいったオーストラリアで突然、英語がスムーズに口をついて出るようになったそうです。

そこでさらに川島選手が実感した言語習得に対する考え方。「口に出していく回路」の存在を感じ、それがブラッシュアップされていく実感を味わう。
それは、外国語を習得する感覚ではなく、「赤ちゃんが母国語を覚えていくような感覚」に
似たものではないかとのこと。


外国語を話せるようになるというのは、特に子どもの場合、どうやって母語をみにつけたかを振り返ることが、わかりやすいと思います。特訓とか、繰り返し問題集を解くとか、そういう勉強ではなく、気になることば、なんて言ってるんだろう?と思う、自分にとって心が反応するような言葉に出会いつつ、発語する機会を、生まれてはじめてお母さんと会話するような温かい環境で持つこと。

 子どもが、上っ面ではなく、自分の心にまで入れられる言葉を、教材として選ぶのがポイントになるといえます。
 
 




 


2013年10月30日水曜日

「子供の英語教育は何歳からがよいか」と聞かれて・・・。

今日の日経に、その問いに20~40代の親が「0~3歳」との回答が41%、4~6歳が34%と答えたという記事がありました。

 
 
 

 たぶんその世代のたいていの日本人は、中学から英語を教科ではじめて、今現在、それでは話せるようになっていないという苦い経験があるのではないでしょうか。
 すると自分がはじめた12、3歳では遅い。日本語の音だけに慣れてしまう前に0~3歳でという発想はある意味正しいと思います。
 

 でもその記事のタイトルは「遊びながら英語 子供エンジョイ」ということで、玩具、教材、またはセブ島にいるフィリピン人講師とスカイプで英語で歌を歌ったり絵本を読んで聞かせたりするという内容。そちらは受講者は5~7歳がもっとも多く、現在は入会待ちだそう!
 

 日本語を日本人が、玩具や教材で覚えただろうか?スカイプで?目の前にいるとはいえ、ぬくもりもないテレビの中の人物と一緒に歌う日本語番組で、もし日本語を「勉強」していたら?
 言葉って、それで本当には話せるようになるのか。私はやったことがないのでわかりません。
子供の時に、ロンドンブリッジが流れるおもちゃを、サンフランシスコ在住の叔父叔母からおくってもらったことは、今、思い出しました。楽しかった記憶はあるけど、それで話せるようにはならない。

 逆にラボでは、中学生でホームステイしても、「言葉には思ったより困らない。」といえるのは、言葉と関わる仕組みが、母語環境を作れていることの証明なんだなと思います。

 それにしても人間の母語の習得システムは、なんと精密なんでしょうね。その自然の習得システムに、本質的な面が限りなく近くすること。それは、日本人の親が自宅で英語を話すということではない、別のしくみですね。そこをやっていきます。
 
 
 

小3から英語授業  2020年度までの実施を目指す。

文科省検討として、先日の日経に記事がのりました。

その中で、この文に複雑な心境になりました。

「小学校での英語教育を巡っては11年度から5,6年で週一回の外国語活動として必修化されたが、歌やゲームなどを通じて英語に親しむ内容で、読み書きはほとんど指導していない。」
 正直、ラボで子どもと英語に関わる経験から、「これはわかってたよ…。」とちょっと悲しい気持ちで子どもたちのために言いたい。単に、歌やゲームで親しむ程度で、話せるわけがない。
 子どもにとって、これらは、ゲームをやるとき使う約束のことばが、いつもの日本語とちょっと違う、それくらいのものでしかなかったはず。
 たとえば、日本語で「だるまさんがころんだ」をして遊んでるとき、本気でだるまさんをイメージして、それがころんだとこ想像してる人がいるだろうか?
 だるまさんがころんだの遊びに慣れても、楽しくても、それは言葉が自分のこころに入ってくることとは違う。

英語をもともとは全く話せない日本人のお子さんたがホームステイや留学にいけるまでになるよう、日々接する中で、いつも考えていること。
それは、日本の子供たちにとって英語とは何か。大人にとってではなく、その子にとって、英語とは何か?

 
 
 
 歌やゲームを通じて英語を親しむことでは、英語が話せるまでは無理だろうな、もっとラボのやり方で耳から、母語的に英語に出会えたら、英語が嫌いとか難しいと思う子は減ると思う。
 ここはひとつ、小学校にもラボメソッドを取り入れてみたらどうでしょうね。たぶん、話せる子は増えると思います。それには、テューターの数が足りないかも……。

 

2013年10月10日木曜日

ことばの力を、自分の力にできる人ってすごい。

鶴瓶の家族に乾杯という番組を見ていて、そこに登場した九州在住の、3人の子どもを女で一つで育てたお母さんのことばに感動しました。

他のことをしながら見ていて途中から引き付けられたので、細かいところは違うかもしれないのですが、32歳で3人の子どもがいる時に、ご主人に先立たれたそうです。
その後、3人の子は上と下は東大に、真ん中の女の子は九州の大学に。
鶴瓶さんと話しているとき、その女性は「それが、子供は、さびしくないっていうんですよね。」とちょっと困ったような控えめな表情でおっしゃる。それを聞いて私は、その子たちが偉くて、お母さんに心配かけないようにしてるんだなと思っていました。

番組にはその後の映像というのがあり、そこで訪問の際は不在だった大学生のお嬢さんが出てきて、「寂しいと思ったことはないです。お母さんがいつも楽しそうにしていたから。おいしいごはんも作ってくれるし。」と穏やかな顔で言うのを聞き、お母さんの姿勢と心のありようが子どもにここまで影響を与えることを知りました。

その場面は、そのお嬢さんと母親、そしておばあちゃんが出てきていました。そして、お母さんが、夫が死んだとき自分の母(おばあちゃん)が、「だいじょうぶ。」と言ってくれたのが、本当に救われた。だから強くなれたというようなことを言っているのを聞き、これも誰もが得られる心情ではないと感動。
「大丈夫」といってくれたからって、誰もが「大丈夫だ」と心を強くできるわけではない。でも、その方は自分のお母さんのひとことを、そこまで強い力にして進んできた。
女性は、「鶴瓶さんが、『よくがんばったね』といってくれたことも本当にうれしかった。」といってました。きっと、その一言を本当に自分へのごほうびのように、こころの栄養にして、まだまだこれからいくらでも豊かな人生を歩まれるんだろうなと思いました。



人が自分を思いやってかけてくれる本当のことば。そのことばの力をしっかりと受け取って生きることのできる人は素敵だなと思えた番組でした。

ことばはこどもの未来を育てるという英語教室をやっていますが、ことばを受け取る力も、まさしく強い未来を育てるだなと認識をあらたにしました。

2013年9月11日水曜日

ファシリティドッグ ヨギが子供に与えうるもの

「ママ、涙でないようにね」と、たまたま見ていたニュースで小児がんの男の子が、インタビューを受ける母親に、そばから言うのを聞きました。

その子は、大人だって耐えられるかどうかと思うほどのがんの治療を受けるとき、ファシリティドッグという自分のそばで患者をなぐさめる役割を与えられている犬をそばにおいてもらっています。
ただ犬がいるというそのことだけで、治療に前向きになれる。
 前向きだけではなく、理屈を超えた明るい気持ちを犬にもらっている。
そして、もらった気持ちは、今度は母親を気遣うことばにまで変化して出てくる。

もちろんその子の治療に真剣に携わる医療者の方々、お母さん、みんなあってこそと思いますが、お母さんが「ママ、涙でないようにね」といわれて、とっさに子供にあなたはどうなの?と聞くと「楽しい」と答えたのを見て、子どもは普通の人間、大人を超えた尊い存在だと感じました。

大人の理屈をこえて、「楽しい」と言えるって、すごすぎる。

2013年9月9日月曜日

子どもの英語教室は消費なのか、浪費なのか、投資なのか?

その教室により、またお子さんによりどれにでもなりえます。
ここは絶対、投資になる英語教室を選びたいのではないでしょうか。

用足し英語の英会話をする。
単なる英会話が子どもの中に蓄積されていく可能性はかなり低いので浪費でしょう。
ネイティブと遊ぶ、会話する時間があるだけでは、お月謝によっては浪費。
補習塾的なものは、本人が自力で勉強できる可能性もあるレベルなら、消費してるだけ?

小さい頃ならうことで、学校英語が始まったころに、英語に抵抗がなく好きになっていれば、
まずは投資といえるでしょうか。

ラボでは、まず英語を外国の人相手に使ってみたいという気持ちを、その機会を適宜与えつつ育てる。実は、臆せず英語を使う心を育てる、励ますのってとても大事なのに、日本の子には難しいことでもある。

また日常会話以上に、ストーリー、物語の英語の音声が耳(なのか頭の中なのか)に蓄積されて、いざ似た環境になるとすっと思い浮かぶようにしてある。こころ、感情をともなった英語が蓄積されている。
 今からの時代の子どもたちには、親世代以上に英語が使えると世界が広がり楽しい人生が待ってる。子どもの未来 将来の人生への確実な投資になる素敵な英語教室、それがラボだと思っています。

英語が必要と子どもが思うか?といえば、日本の小学生の環境では社会の中で日本語以外のことばを使う必要がない場合がほとんど。
親世代は社内でTOEICの点数を求められたり、海外旅行経験から英語が使えることのメリットを知っていたり。
親が必要を感じていて習わせるけれど、子ども自身は必要を感じない。その場合は、英会話、英語を使うことが楽しいと本人が感じるか、高学年なら英語の必要性を理解するか。

私は、子どもたちとかかわる時、成長過程で変わるそのお子さんの「今」に、楽しくかつ必要と思えることを常に導入していくようにしています。
 そのためには、お子さんたちの様子を毎回振り返り記録にとること。もう中学生になるお子さんとお母さんの小さい時の様子もパソコンの中に入ってます。

この子の英語が伸びるために、英語に興味を持続するために、今何が必要か、それを考えて教えることが、カリキュラム以上に大切。おうちでお母さんたちがなさっている子育てと、私がかかわるお子さんの英語育ては似ているかな。

そして、もちろんラボは優れた投資であり、保護者がお持ちかもしれないこんな夢もかなえます。

わが子に通訳してもらいながら、海外旅行をしてみたいな
2020年のオリンピックには、自分の子どもが英語を使って海外から来た方と
交流している姿が見られるかな





2013年8月13日火曜日

ギリシア神話企画 第二弾 オデュッセウス

 今回は中一二人のコンビでの企画担当。
高大生も応援にかけつけてくれて頼りになります。
オデュッセウスのあらすじを知るために、オリジナルのすごろくを考えてありました。
スタートは「トロイア戦争勝利」から。ギリシア神話、歴史の勉強にもなります。
ポリュペモスに遭遇するところでSTOP。2グループにわかれて、想像図を書きました。
こういう絵をかくとき男の子の目がキラキラ。

 担当のまなとあやか。夏休みに二人で、オデュッセウス企画をやりとげました。
 
ミーティングで自分たちの準備の足りなかったところにも気づいたと発言していました。
こうしてみんなの前に立つこと。そして自分の企画を実行することは、リーダーシップをとることと人の気持ちになることの良いレッスンになります。こういう経験の積み重ねが、将来、日本人として世界の人々と仕事なり何なりを一緒にしていくときに役立ちます。
巨人のあしあと!
玄関にこんなのがあったら、きょうのお話への気持ちが盛り上がります。

2013年8月12日月曜日

ありときりぎりす 英語スペイン語企画

きょうは、いつも英日で親しんでいる物語を英語スペイン語でやりました。大学生がスペイン語がなぜ、南米とスペインの二か所で話されてるのかをクイズ形式で質問したり、ピンチョスやピニャコラーダのノンアルコールを試食したりしてみました。中学生からは、英日だと英語の次に来る日本語を待つ感じがあるけれど、きょうは英語を聴いて動こうとしたとのこと。高学年には、英スぺは、より英語を身近に感じる方法であり、小学一年生には、何語であろうと耳にしたものは発語するということが自然にできる年代なので、特に抵抗なくスペイン語を口にしていました。
 英語を勉強しているとスペイン語も勉強しやすい理由の説明も大学生ありました。英語を母語とする人は、中国語を母語とする人より少ないけれど、英語を話す人の数は全世界じゅうにどれだけたくさんいるかなど、英語を勉強する動機付けになる話もちゃんとあったので、学習のモチベーションがあがったのではと思います。

 

2013年8月6日火曜日

かいじゅうたちのいるところ

中学生のかずさとまりがしっかり準備してくれた下絵の効果大で、参加者みんなで楽しくとりくめました。中学生でも幼児から大学生の前にたってリーダーシップを発揮できるのは、毎夏に参加している合宿のリーダー経験が効いたみたいです。ラボ活動は一つずつ全部役にたて~と思ってやっていますが、こうして実際役に立つのを目の当たりにするとうれしいものです。
 
 
 
 
 
工作のあとの「かいじゅうたちのいるところ」は、みんなそれぞれのかいじゅうになりきって、いつも以上にCDの流れるお話の世界に入り込めたようです。マックス役は、高校生のタケでした。
プレイルームのゆう君の動きや感受性が、小学生に埋もれてしまうことなく光っていたのが素晴らしい。お話を楽しむのは、小さい子も、大きいことなんの遜色もなく、いえかえって得意なのかもしれない。
物語で英語に触れることの効果は、そこにあるわけです。英会話練習は、小さい子には時期尚早しでも、物語なら大きい子に勝るとも劣らない吸収力を発揮できるのです。

 ギリシア神話  プロメテウス


 OCHI Party 神サマーの夏休み企画 第一弾  プロメテウス担当はタケ
みんな
 
ガイア大地 ウラノス空 クロノスとき ヘラとゼウスのことなど、自作の図解でわかりやすく説明してくれました。あおい君がギリシア神話に詳しくてたのもしかった。
あらためて私も話を聞いていると、大地や空 うみ、 くらやみなど、ギリシア神話の登場人物は小さい子にも身近な特性をもっていることに気づきました。

タケが考えた「神様じゃんけん」がおもしろかった。ウラノス空はパー。ゼウスは雷を持っているのでグー、クロノスは時計の針でチョキ。勝ち抜き戦で、勝利者はずっとゼウスを出し続けたゆうた君でした。やはりゼウスは強かった。

2013年8月2日金曜日

アメリカの高校生の「できること」「好きなこと」の多さ

夏恒例のキャンプに生徒さんたちといってきました。

ラボのみなさんには、くろひめキャンプ二班に参加、シニアは二人ともフレッシュの男女だけどそうは思えない落ち着きぶり、そしてユースも二人というと伝わる内容。

6月まで受け入れていたロージーのことを思い出しても、今回のロッジで生活を共にしたジェイソン、ニックの二人にしても、私が思うのは、10代にして勉強や部活以外にできることや興味のあることの多さ。
ジェイソンは、小さいころから絵を描くことが好きで、今はグラフィックアートを専門にしたいと思っている。音楽も好き。アメリカと日本、両方で仕事を見つけたいし、ラボのインターンとしても働いてみたい。
 日本語のひらがなも何度も練習して全部、今回のホームステイで覚えたし、カタカナもかなり覚えた。ただ漢字は難しい。言語も、通常話す英語のほかに、フランス語を3年間勉強していたり、中国語も中国人だからできるよとのこと。
 ラボキャンプの感想文を書くときも、きちっと下書きを作ってから、感想文用紙に書き写すなど根本的なところが努力家。見た感じも話した感じも、まじめな努力家って感じよりは、明るく愉快で元気な18歳なのに、中身がつまってるような。

 ニックも、4人の兄弟がいて、それぞれ看護師、カメラマン(だったかな)、バレエ、下の子はまだ小さいけど、本人はディズニーチャンネルにも出る俳優。キャンプファイヤーでもギターをひいてたけど、他にも野球、アメフトだったかな、とにかく何種類かのスポーツ、フェンシングまで。
そこ5人の子たちは、全員、ホームスクールでお母さんが教えているんだというからこれまたびっくりしつつ、お母さんに敬意を表しました。大学?にいって少し学んであとはホームスクールというような形態らしい。
 その子の個性を伸ばしてあげて、いろいろなスポーツもできる。くろひめではスポーツをする機会はなかったけど、もし野球だサッカーだとあれば、どれにでもルールをわかって参加してみんなと楽しむことができる。
 
自分は何に興味と才能がある人間なのかを知っていて、それを生かしていこうとしているのもいいなと思いました。
 

 今回、ニックが覚えた日本語は「なんで~」だった。(笑)よく小学生女子たちがいってたから
。小学生女子たちと「なんで」の言い合いっこしてあそんでました。
 ジェイソンの話す英語を聴きながらつい日本語で答えるくせが、ロージーのときについてしまって、私は「そうだね。」を連発していたらしく、ジェイソンにどういうときに使う言葉か質問されました。
3泊4日、生の日本語にふれて、彼らも紙の上の勉強とは違う日本語に触れたようでした。

 思い出しましたが、ニックは「ももたろう」の一部を英語で暗唱していた。受け入れしたときに、テーマ活動を見たらしく、そこで覚えたようでした。物語がそんな風に伝わっていくのもそれはそれですごい。

2013年7月17日水曜日

ロージーが無事に帰宅したそうで安心しました。
お父さんから丁寧にメールをいただきました。
今回の受け入れも充実して、一年留学を送り出すときの勉強にもなりました。駅で別れるときはもちろん寂しくてハグして涙で別れましたが、喪失感とかではなくすごい充実感でした。


Hello! Rosemary has returned safely to Albuquerque tonight. Her flight was delayed, but that was alright.  She loved her stay with you and your family.  She had a wonderful experience, and yes indeed, she learned many things. Thanks again for your gracious hospitality. I will send a newspaper article about Pablita's daughter, who is also a painter. I hope it's OK to send you mail. 

英語を子どもに教えてるだけのつもりが、いつのまにか世界の歴史や文化を知ることになった日々

「二歳の自分の子どもが英語を話せるようになるといいな。」と思い、いい教室があれば通わせたいなと思っていました。
でも、アルファベットや単語をカードで覚えたり、いわゆるあいさつ英語ができるようになっても絶対忘れるし、歌ったり踊ったりして楽しむの親しむにはいいけど、その先は?とぼんやりと考えていて決まらず。

ピンと来たのは、ナーサリーライム(NR)。いかにも人工的な日本人が英語を学ぶためのテキストではなくて、イギリスで何百年も現地の人たちが自分の子どもたちと親しみ伝承してきたNR、マザーグースで遊ぶうちに自然と音が耳に入っていくのっていいなと思いました。
いかにもの人工的な絵本や英語のテキストではなく、本物で英語に触れるのがいいなという直感。

そこから当時、宇宙飛行士の若田さんも出身というラボメソッド、ラボに出会い、わが子を入会させようとしたものの、教室が近くにないので自分ではじめました。
物語を使い日常的に英語を耳にし心に入れ、自分の国も知り国際交流に出ていく子を育てる方法というのが一番わかりやすいですが、レッスンの中身は多岐にわたります。

中学高校でのホームステイ経験者は10人を超え、受け入れをしてくださったご家庭も何軒も。誰かのうちにホームステイしているユースがいれば、幼児も含めてみんなが仲良くなります。小さいころから目の色が違う人とも楽しく遊べる経験が、いかにその先の外に出ていろんな人と出会うときに抵抗をなくすことか。

物語もロシア、イギリス、アメリカ、中国と書き始めたらとまらない世界中の物語で英語にふれてきました。すると、いつのまにか、自分が高校のときには理解しきれなかった各国の歴史や文化にも親しんでいるのです。どの宗教の人がどういう理由で何を食べるか、食べないかなんていうのは、
留学生交流会で持ち寄りパーティをするときには必須の知識だし。

気づけば子どもたちと17年。今年も一年留学の高校生、大学から一年、オーストリアにドイツ語で留学する子もいて、自分の意志で自分の道を決めて行動する姿を見るのは喜びです。

英検やTOEICの勉強は教室ではしなくても、興味のあることは自然とできるようになるもの。
娘の例ですが、勉強している様子すらなかったTOEICで920点をとっていました。今の高校生たちも優秀な子が多いので、社会に出るときには、今、居酒屋でサラリーマンの会話にも出てくるらしいTOEICの点数を副産物に元気に巣立ってくれることと思います。



2013年7月14日日曜日

ホームステイ先でできること

きょうの国際交流壮行会では、マイプレゼンテーションとして、中学生年代の子たちが自分ができることを披露していました。

ホームステイをさせてくださるご家庭の気持ちになってみれば、何かしら新しい刺激、日本の香りというものを持っていくことも大事な準備のひとつ。
具体的には、手品だったり、サッカーのシュートとゴールの様子をエアで見せたり、和太鼓のばちをもってエアで見せたり。
芸達者なことが要求されるというのではもちろんなく、参加する中学生年代の子たちに、何かしら相手を喜ばせること、してもらうだけの自分ではだめなんだよという大人の事前活動担当者の気持ちが伝わったからこそのプレゼンテーションだったと思います。

その後、高学年活動があったので、小5以上6人をつれていきました。みんな、涙するお母さんたちをみて、子どものことを親がこんなに思っているって少しは伝わったかなと思います。

それにしても、小5 二人 小6 二人 中一 二人で 男女3人ずつの道中、みんながよくしゃぺって本当に楽しそう。この年代だと男女にわかれたり、しーんとして話題がなかったりでも不思議でないのに、ずっと話すことがとだえない感じでした。
楽しいことは何よりです。小学校中学校、ご家庭といろいろな人間関係の中にいて役割を果たしている子供たち。こんなぺちゃくちゃおしゃべりする仲間がいるのは幸せなことだと感じました。

大学生のインターンシップ応募用紙の「今打ち込んでいることや、これまで熱心にとりくんできたことを述べてください」という欄に書いたこと。

先日、以下の内容で大学生の娘がエントリーシートを出しました。
4つ程書く項目があり、その中の4にはラボのことを以下のように書きました。


1あなたがインターンシップを志望した理由を具体的に述べてください
 省略
2「○○のニュース・報道番組」について考えていることを具体的に述べてください 省略
3最近関心をもった社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください。 省略

4今打ち込んでいることや、これまで熱心に取り組んできたことを述べてください。
今まで最も熱心に取り組んできたことは、国際交流と異文化理解です。三歳の時から英会話を習い始め、英語の童謡や英日で吹き込まれた物語を聴くことで自然な英語を学んできました。その後中学での一ヶ月間、高校での一年間のホームステイによる留学の経験を通し、自分と全く異なるバックグラウンドを持つ人々の気持ちに寄り添い、また同時に自分自身を受け入れてもらう方法を模索するようになりました。その結果、現地の人々との交流や生活など肌身の体験でしか感じることのできない、その土地に古くから根付いた国民性や雰囲気のようなものがそれぞれの地域に存在し、それらを理解し尊重することが、異なる文化を本当の意味で理解し、また日本人であり個人としての自分を理解してもらう、いわゆる文化の相互理解に繋がるという結論に達しました。そのためさらに多種多様な人々との異文化理解を深めるべく、大学入学時からは最も遠い地である南米大陸への留学を目指して英語と並行してスペイン語を学び始め、現在も二ヶ国語の向上に励んでいます。また来春からは一年間チリへの留学生としての派遣が決定しており、今後日本にとって政治的経済的に重要な相手国になるであろうチリの人々との相互理解を深め、願わくは報道の世界において、二国、また大陸と島とを繋ぐ役割を果たしたいと考えています。


以上が内容で、ラボを知らない人にも、英語にどう親しみ、それを自分で使い、生かしていったか伝わるように思います。
 熱心にといっても、一年留学にいったことや大学が英語のみの授業の学部に入ったこともあり、生活の中心がラボというタイプではなく、ラボが与えた機会や力を、ラボの場以外で伸ばしていったタイプ。
何が良かったかインターンシップにも合格したし。おもしろそうなので、9月の報告が楽しみです。
企業のインターンシップって?と思いながら電車に乗っていたら、京王線も募集していました。いろんなところで募集しているんですね。


2013年7月13日土曜日

こんなローカルな駅で英語を話してる自分がいる実感

ロージーがホームステイ終了し、帰国前にニューメキシコから日本に来てるハーフの友人宅へ移動して10日。

なんと市役所から、国民年金保険料を払ってというお知らせが。
急いで連絡をとり、こういう時は、ステイの最後は日本語で話していたロージーと娘も英語になるらしい。
ロージーが払うね~という内容の電話だったらしいけれど、メールではらちが明かないので電話を電車を降りてからしながら帰ってきたらしい。
生まれたときから育った調布の町で、歩きながら、携帯で英語で話をしている自分の姿を外からながめてふと、「英語話せてよかった。」と思ったと帰宅して私に伝えてきました。

そんな気持ちを、ラボっ子みんなに持ってもらいたい。交流できる楽しさは、今回もロージーと十分味わったけど、英語を普通に話して要件が足せる楽しさも全員に。

国民年金保険料については、結局は出国したところで住民登録も抹消される等で、いろいろ事なきを得ました。

2013年6月20日木曜日

水曜小学生クラスの様子

子どもたちの様子を記録して、その子の今、そしてこれから何を働きかけていくのが効果的かを考えています。今日のブログはそれを公開。

とにかくこのクラスには、英語を口にすることに慣れてほしい。小学校高学年男子は、歌をゲーム化すると非常に楽しく盛り上がってできるものの、歌としては発語しないので、そこに一工夫。
ここは歌の教室が目的じゃない。歌を通してでも発語することが、発表前に英語を覚えるときに効果を発揮するんだと高学年だからこそ伝えられることを投げかけるこの頃。
 今日も、She'll beとWantedで発語をうながす。そのあと、各場面の英単語の意味をたずねると、結構みんなわかっている。何より、高学年本人たちが、「英単語を実は自分たちは獲得している」と自覚できるのが成果。

そしてラボのテーマ活動。発表の前に3か月も同じ話に取り組むときは、待ってるだけで、子どもたちからどんどん気づいたことが感性鋭く出てきて共有できるので、わたしはかごを広げて下で受け、受けたものを分類整理して投げ返して、さらに大きな実が落ちてくるのを待つ。
でも、今はCDの聞き込みトータルがないので、子どもの中に立ち上がってくることばや、物語の雰囲気が薄すぎる。

先週のThe Lion ,the witchand the wardrobeの4話、The prophecy fulfilledも、CDを流しながら動いたあたりで、とにかく戦いの場面を男の子が大盛り上がりであったことは印象に残ったものの、他は?だったので、今回はセリフ、ナレーションの英日を私が読みながらすすめる。

T The moon was shining brightly over the Stone Table.
いまの英語で聞き取れたことある?あったら、そこを表現してみて~。

A君 moon!
S,Y君 Stone Table shining
それがわかるような何かあるといいなという私の投げかけに、S君が何かshiningな光をする。

All around stood a crowd of monsters brandishing torches.でわかったことある?
Sちゃんが、torchという。よくわかったね~、たいまつをもとう、魑魅魍魎!と投げかけると
Yがたいまつをもつ。
何でできてるの?「木」 持ち方がさらっとしているので、オイルがしみていてやけどの危険性もあることを伝えると、持ち方を変えてみている。

ここで、アスラン役の立候補がいないので、全員を誘い込み、みんなを縛られてねている状態に。
一人一人を私が眺め、どこを縛られているのかあてることにする。
Yちゃんが、口の周りをぐるぐるっと指さし、見えないけど、口もしばられてることを伝えてくる。
架空に縛られているところを、Tutorがあてるというのがおもしろかったのか、みんなの空想に集中力が出てくる。
A君は、後ろ手に縛られたアスランが、横たわっている感じで、それが私のイメージでは一番近いなあと伝える。

A hush fell on the crowd. このナレを読んでも、みんな横たわって、縛られたままにぎやかにいろいろ自分の感想を言い続ける。
誰も気づかないみたいなので、Hush little babyを歌って見せて、静かって意味があるんだよ、
日本語は「みな静かになった」なんだから、静かにしてよ~の私のことばでやっと静かに。

CDをかけ流してのテーマ活動だと、ここは完全にうるさいまま進む場面。

歌はCDの頭出しを工夫して、そこだけCDを流す。
流しながら、みんなこの場面で死ぬって先週いってたよね。どこ刺されたと思う?
ひとりずつ聞くと、首や心臓、胸、その子によって違うので、言ったところをevil stone knifeで刺していく。

Follow me!ここで、前に書いた段ボールの魑魅魍魎をともなって、Y、A君が段ボール列車に乗ったようになって、部屋の中を横切っていく。
私のイメージは、もっとぞろぞろとおどろおどろしいものが進んでいって、それを見るルーシーとスーザンがこわがっているんだけれどそのあたりは子供たちからは表現がナシ。

ルーシー、スーザンのセリフは短いものは私が先に英語をいい、それにすぐリピートする感じで、
T,S,Yちゃんたちがいう。
昨年入会した小6のYちゃんも、こういうところで、何のためらいもなく安心している感じで、聞こえた通りの英語がいえるのは発表会の成果かと思う。

スーザンのGo away ,you little beasts.には、スーザンはねずみがアスランに何をしようとしていると思っていたの?そうだとすると、きっと、手でねずみを、追い払おうとしているんじゃない?なとど話し合うと、動きもついてくる。

Can you see what they're doing?は、ルーシーは誰に向かってどんな気持ちでいってるの?
スーザンだよね。スーザンをとめる気持ちでしっかりWait!っていおうか。

ルーシーのThey don't realise he's dead.死んじゃったって、わからないのかしら。
このセリフは、何で言ってるんだろうね、と考えるあたりから、ルーシーやスーザン役の女子からだけでなく、アスランになっている男子からも返答がかえってくる。

You  all came to help us,thank you.のセリフでは、助けにくてくれたのね、っていってるけど、
死んでるのにねえ、どうしてこういうことを言いたいんだろう、などとみんなで考える。

死んじゃったってわからないのかしらのところで、ネズミはアスランが死んだと信じていないんだなと感じていて、そこに自分の気持ちも少し、魔法が使われるナルニアだから、何かさっきまでの縛られて死んでいるのを見た時とは、気持ちが変わるのではということが、S君のことばをうけて、みんなの中に芽生えてくる。

アスラン役の男子に、小ネズミ役ですみかに変えるところもやってもらう。椅子の下から、ちょこんとのぞいていたりして、高学年といってもまだまだかわいらしい。

I'm cold.わたし、寒い  寒いってどこが寒いの?
Y Tちゃん、 「手?」じゃあ、そこをさすったり、寒いって思ってる気持ちだしてみよう。
さすりながら、もう一度I'm cold.をいうと、言葉にも本当の感じが出てくる。

So they turned their back on the Stone Table,and walked toward the Eastern edge of the hill,
clinging to one another tightly.
この英文では、hillがわかったというものの、他の意味でとっている。これはNRに日ごろから親しんでいれば、よく出てくる言葉なのでわかっただろうなあと、NRにたくさんの単語が出てきていることをあらためて思う。
Easternも何か全然違うものを思っていた。方角を表すことば。これもNR2になら出てきてるし。

たくさんのライブラリーをたくさん聞いて、多くのことばに触れておくと、それが加速度的に言葉の習得につながっていくことは、こうやってはじめて出てくる英語に触れたときによくわかる。
 ほかの話で触れていれば、程度はさまざまながらも、少しずつはその英語が耳や頭に意味を少しともなって入っていて、また別のライブラリーで出会ったときに、シナプスが働くというか、
ぴたっと関連づけられて、その言語を獲得していく。

 この日は、石舞台でする音 loud noise(ただならぬ物音)を、アスラン→こねずみ→noise舞台の男の子たちが奮闘。
 口でいってみたり、ジャンプして音をたててみたり。

What’s that?って、女の子が振り向きたくなる音たててね~。

ここはnoiseなんですね。だったら、男子たちの作って音、ぴったりだったかも。

このあと、いにしえの魔法と この世のはじまりのころの魔法の違いを話して、時間になり終了。
続きは家で聞いてねというと、せっかくこのあとの戦いが楽しいのにと男子たちは不満顔でした。たしかに。戦いの場面が好きなのは本能なのか何なのか?

来週はキテレツ六勇士なので、戦えますね。


火曜日小学生は、ここまで細かくとまりながらすすめなくても、低学年も多いし、聞き込みもよく、感覚ですっと体にお話をしみこませて動ける子が多いので、動けてしまう。
グループによって個性もありますが、とりあえず水曜日はこんな感じで進んでいます。

いいなあと思うのは、はじめはバタバタしていた小5,6の男子たちが、お話に引き込まれるにつれて、口数とバタバタが極端に減り始めて、その時の役、ネズミならネズミになった小さい姿勢のまま、考え事をするような顔つきになり、その場を感じ始めること。
 
 こうして、物語のことばが、しみこみ始める。その場面を目撃できるのは楽しい。





2013年6月18日火曜日

まほうの馬 シフカブールカ と ロージーのお別れ会

4月の発表以後、テーマ活動シニアを決めて、担当者の思い入れのある話を導入してみんなで動くことを続けています。その他に、イングリッシュタイムでスピーチを英語でして、質問も英語で。
リーディングタイムとして、小さい頃親しんだラボの短い絵本や、SBを自分なりの英語で訳してみる。辞書をひく。アリババのセリフを抜き出して、それをスキットに組み立てる。高校生はこのスキットが楽しく、また4か月取り組んだお話なので、英語も入ってるので、より作りやすいので楽しい。

シフカブールカは、背景を、イワン、エレーナ姫、観客の3つのグループにわけて、それぞれの視点から作る。
これがおもしろくて、やはり英語の勉強より盛り上がること、盛り上がること。全員が、生き生きと語り始め、にぎやか。
 
 
 エレーナ姫視点では、指輪を取りやすいように、手をこう出しておくのではとか、とってくれなかったときは、こんな気持ちで、体の動きはこうとか。
 観客視点では、二回目からは「あいつにまかせよう」になり三回目では、イワンがきたら、さっと道を譲って期待して、みんな見るでしょうとか。

ただCDを流して動くより、しっかりと心に場面を焼き付けることができるのでおもしろい。

イワンがジャンプするバルコニーに、イワン役が真正面から飛びつこうとしているのを見つけた子が、「イワン、それだと馬ごとバルコニーの下の壁に激突で、それこそまたイワンのばかといわれる場面だよ」というので大笑い。

ロージーにお別れ会でみんながした質問と答えより抜粋。

日本にきて驚いたことはありますか?  みんな 優しいことに驚いた。
(確かに、通っていた明学東村山の生徒さん、みんな親切で、先生にもよくしていただきました。)
日本語が上手になるために心がけたことは?
 耳にした日本語を、なるべく使うようにする。
好きな日本語 「もったいない・・・かな。」
学校で楽しかったこと  バトミントンとか。ランチタイムも。
好きだった授業 日本史 はじめはわからなかったけど、最近はわかるようになった。
日本にきてよかったこと ラボの発表会(!!)この発言にはみんな大喜び。
日本のことで、アメリカに帰ってから話したいことは? 全部話したいけど、特に日本人のマナーやキャラクター。(ここで、姿勢悪くすわっていた子たちの姿勢が伸びたのがおもしろかった)

2013年5月31日金曜日

ホームステイ受け入れ

はじめは、来た子の持つ個性。性格的なものを把握して、大人としてあわせていこうという視点で関わった。

その中で、日本の子、わが子にはない感心なふるまいを見ると、それが新鮮であり、さわやかな気持ちになった。異文化の人を知る、好奇心も満たされる。
 1人で起きて身支度から食事まで自立しているところ。アメリカでは乗る機会もないであろう電車に三日目からは1人で乗り換えもして通学できるところなどに安心しつつ感心。

しばらくして、我が家のルール(といっても、それほどないのですが、)に、スムーズになれていることにも、若い人の適応力の高さをみて、安心。
 
 学校からかえって、即、制服のままラボに小さい子のクラスから大きい子のクラスまで参加するのが、体力のない私は自分とくらべて、すごい気力だと感心。

 普段は、日本の高校生と同じで、部活部活の日々。休みは平日一日。たまの日曜日の休みには、アイスが食べたいといって、電車にのってコールドストーンを食べに行ったり、近所を1人で散歩したり、そんなシンプルなことでとても楽しく満足しているように見えた。
 鎌倉に行く等の小さな行事は、私も時間をみて一緒にするけれど、基本、あわただしく暮らしているので手をかけずに暮らしている。

 6ヶ月の受け入れ期間があると、感じ始めることもいろいろある。
とくに、日本に興味があるから来ているわけで、それは嬉しいことではあるけれど、自分の州のいいところや特色などを聞いても、あまり熱心に語らないところが、だんだんつまらなくなってくる。

日本のいいところは、きらきらした目でいってくれるけど、慣れてきた日本語で、「あんまりない、NMのイイトコロ。」などいわれると、こちらは意気消沈。
 やはり、こういうところはウィンウィンでいきたい。

それから、まるで日本の高校生になってしまい、話しかけても、「マジデ。」とか「ナニソレ」とかいう返事。
 何かおかしいと思い、その日本語は、日本の高校生は数年で卒業する言葉であり、あなたはそのまま定着したら、へんな日本語を話す人になってしまうと説明。
はじめは、わかってくれず、「デモソレハナチュラルナニホンゴデショ?」と抵抗され、説明するのも疲れる。
 テューター魂で、あきらめず説明したらなんとかわかってくれた。そこまで、把握して説明する干すストファミリーは、そんなにないんじゃないかと思う。
 これもラボテューターだからこそ。

生活も、はじめのころはいろいろお手伝いをしてくれて、その気持ちがうれしかったのに、部活とテスト?で、何もせず状態に、これでいいのか私も悩む。
 はっとしたのは、これが日本の高校生の生活に馴染んだということであり、馴染むことはこんなにつまらない子をうんでるのか、ことばでも生活でもということ。
 それからは、少しでも、「○○してくれる?」「ありがとう」と話しかけるようにしてみたら、やはり本当にいい子で、何の曇りもなく、「ハイ!!」とニコニコ手伝ってくれる。
 こういう変化を、お互いの関係に生み出せるのも、日頃のラボ活動が物をいっていると思った。

これから、私もパーティから2人目の一年留学の子を送り出す。
1人目のときにはわからなかったことも、今回の6ヶ月の受け入れにより経験できたことがとても役立つ予感。
 今週末には、私も引率の仕事もないので、一緒にNM州の料理を作ろうと提案したら、
やはりキラキラの笑顔になってくれた。関わり方次第だなあ、受け入れは(笑)

2013年3月26日火曜日

ペルシャ料理を食べに行くのではなく、作ってもらえることに。

ペルシャのお話をするので、食べに行ってみないとねと盛り上がったのもつかのま、忙しい人が多くなかなか出かける機会がありませんでした。

でも、お母さんたちにご協力をいただいて作っていただけることになり、
調理中からいい香りが室内にただよいはじめ、ペルシャ模様のTシャツを作りながらも、
みんな「いいにおい!おなかすいた」といっていました。

ペルシャ風うずら豆のピラフ
このレシピは大学生のMが探してきましたがとてもおいしかったです。きょうは、ひよこ豆で作ってもらいました。


ひよこ豆のピラフ
 
 
Tシャツは、こんな感じにできました。みんなでこんな風に、工作をしたり、ごはんを食べたり。
春休みの一日をとても暖かく楽しい気持ちで過ごせたと思います。
それにしても、きょうでY介はラボ卒業。最後のラボパーティでした。中高大生だけになってから、みんなでひとことずつメッセージや決意を優介の前で語りました。
 
 

2013年3月20日水曜日

桜の見守る中、おきた三つのいい出来事

きょうは、ハウランド。朝8時45分の集合時間に、高校2年のKがいない。
もしや遅刻か?と思い、電話するも電波が届かず。

「さきにいくね。」とメールしたまま、現地につくとなんと、そこで活躍するKの姿が。
心の中で謝りました。ごめんね~。
それにしても、遅刻かと心配される子が、なんと私たちより速くいって活躍しているとはうれしい誤解。

参宮橋について、もう自分たちは大きい子扱いされているという感覚を持たせたいと思い、
お昼もコンビニで買うことにしてあった。
買い物をして出てきた小6のAが、大粒の飴を二つ買ってあって一つを、「はい、これY介に」といって手渡していた。
Y介も私も、大きい子たちも感動しました。
昨年一年間、引率をしてくれ、今日を最後に社会に出るY介への感謝の気持ちを、小6なりにあらわしたのが、この大粒の飴だったのでしょう。特別な言葉もなにもなく、さりげなく一粒手渡された飴に、じーんとした私たちでした。


そして、極め付け。
きょうは4月の発表会の実行委員会。まず最初に実行委員長を決める必要があった。
でも、誰も、だーれも立候補しない。
その沈黙を破ったのは、わがパーティの高1H。確かにここのところ、アリババではモージアナ役をやることにしたり、「やる」という気持ちがあることはずいぶん伝わってきていました。
でも、まさかこの場面で実行委員長に立候補してくれるとは。
子どもの「がんばる。」「がんばりたい。」という気持ちほど尊いものはないと改めて思いました。

2013年3月15日金曜日

これで君もモージアナ!ペルシャの踊りと音楽を学ぼう

前回のお宝ざっくざく企画に続き第二弾。

企画のCが、パソコンを二台とデッキ、敷物を持ちこみ準備。
後で聞くと、お父さんにもずいぶんとやり方をレクチャーしてもらって
のぞんだらしい。
みんなに踊り方を説明。これを説明するために、どれだけ本人も練習したことだろうと思う教え方。

以前から、楽器の説明は合同練習のときにしていたので、今回はその音色を実際に聞かせる。


ラボの場合は、物語を五感で体験する。
聞きこんだ話を動いてみる。知らない言葉、ものはわかるようにする。
わからないシチュエーションは、みんなで解き明かす。

今回は、ペルシャの音楽を幼児から大学生まで体験してみた。
正直、大人の私の感性では、アリババと40人の盗賊の話のどこに、このペルシャらしさを子供たちがかぎとり、見えないはずのものを透かし、重ねみるようになるのかわからない。

きっと、モージアナが行きかう街角で、アリババの家の宴会で、みんなの目には見えるのでしょう。
多い子はすでに200回は聞いている英日の音声があるからこそ見えてくるものがある。
一回、物語を聞くのと、わけが違う。
まさか千一夜物語を、語り継いできた人も、何百年もあと、日本でこんな風に子供たちが聞きつなぐことになるとは思わなかったでしょう。

そして肝心の子供たちは・・・。
はじめは、ビデオを見ているときは、「え、これ、へん」などといっていたものの、
Cの真剣さにだんだんと引き込まれ、小さい子ほど熱心になっていきました。
今度のラボが楽しみ。
今までは、はじめの音楽でアッラーに祈っていただけだったけど、今度は、踊りもきっと
出始めることでしょう。

合間には、自然と大きい子の膝の中にすぽんとおさまって休憩する小さい子たちの姿がみられました。
ほんと、不思議。どうして兄弟でも親でもない人のひざの中に自然とすわってなごめるのでしょうね。不思議だけど素敵な、温かい関係だと思います。

おまけに、そういうすべてを、そしてその子たちの名前を、うちの留学生ロージーがよく理解していること。
企画が終わった後、「きょうは、○○ちゃんは相手の○○がいなくて、おとなしめだったよね。」などというと、「そうそう」と相槌をうってくれてました。
まさかロージーも日本にホームステイして、ペルシャの踊りを日本の子供たちとやることになるとは思っていなかったでしょう。

2013年3月8日金曜日

ナレーションウィーイク

大きい子達が考えたナレーションウィーク

シャドーイングは、一番、涙が出やすいところ。
自分の耳だけをたよりに、英語の音を聞き取る。
そこが苦しい。

どうしても一度聞いて、カタカタで書き取って、日本語のカタカナとして
頭に定着させようとする子も出てくる。

でもそれをやってしまっては、耳が育たない。
コツを教えるほうの大きい子達も、それぞれが聞き取りにさまざまなパターンで
苦労した記憶があり、それを時にアドバイスしながら
一緒に取り組んでくれる。

ほぼ全員に丁寧に取り組むことで、一人ひとりのヒアリングの課題も
見えました。

同時に2人行うので、真ん中の空き部屋を通りつつ、
両側をいったりきたりしながら、教わるほうの真剣さ、
丁寧に聞き取りにつきあう大きい子の暖かさにほっこりしていました。

2013年3月3日日曜日

英語教育に取り組む理由

何語であるかに関わらず、言葉を使って人と関わっていく能力が、たった一度きりの人生を豊かに幸せにすると実感しています。

また一人が好きな人でも、思考するには言語をつかいます。いかに考えるかで、はたから見れば全く同じ行動をとってる人でも、その内面は違ってくるのです。

鎖国をしていた時代等と比べ、また海外旅行などで外に出るようになった時代にくらべ、今は日本から一歩も出なくても、仕事やネットで世界の人と関わっていく時代がきていることを感じます。

地球上で、様々な文化、背景を持つ人を理解しようとする気持ちを幼い頃から自然と育むことが、よりその子どもの人生を豊かに幸せにしうる時代がやってきているように思います。
こんなブログの更新も、なんとスマホで外から出来るって、数年前にはなかったこと。新たな便利さを手にいれ、子育ても英語育ても、既成概念にしばられず柔らかいこころを持っていきたいものです。

ラボの47年の子どもの本当の幸せを願ってきた、国際交流実践をともない結果をだしてきたメソッドに、磨きをかけていよいよ全部の子どもに必要な時がきてるかも。

昨年、ある女性企業家の方とお話しするには機会があり、その時にラボの説明をしたら、
「それ、全員がやったほうがいいです。」といってもらい、勇気づいて、ここでも書いてみました。

2013年2月11日月曜日

受け入れで学ぶ送り出し

ロージーの受け入れをして、嬉しいのは、最初はやはり、ありがとうという言葉を丁寧にいってくれること。

ご飯をだせば、もちろんだけど、こんなことにもありがとうを言ってくれるんだと思うと感動することもある。
うちの家族は普段、オレンジジュースを飲まないけれど、ロージーが飲みたいかな?と買っておいたときのこと。
何度か冷蔵庫から自分で出し入れしていた時、「オレンジジュース、ありがとう。」と自分用に買ってることに気づいたんだなぁ、そんなことも感謝してくれるんだと単純にうれしかった。

あと、味噌汁一杯が普通に温かくしあがっているだけで、美味しい!と笑顔になってくれること。
炊きたての炊飯器からご飯をよそう時、fresh riceがとても好きとてもいってくれるとき。ただ炊飯器で炊くだけだけど、確かに美味しいたきたてに気づき、笑顔になってくれること。

そんなことが嬉しいし、受け入れる私にも新鮮。

中でもこの子はいい子だなと私の中の垣根をばっさりとりさってくれたのは、私と主人が帰宅が遅くなったとき、帰ってきたのをみはからって、お魚を焼いてくれたこと。お箸や茶碗も全部並べてくるて、
「この子はわたしたちのために、こんなことをしようと考えてくれるんだ。」と思い、一緒に暮らすからこそ、近くに感じられるんだと思った。

日々は、今回の受け入れはトラブルもなく過ぎていく。
私達にとってはただの日常が、新鮮にかわっていく。


これからパーティから送り出す子にも、こんな風に、相手の生活に配慮しつつ、たくさん楽しみ、笑顔になって欲しい。

2013年1月31日木曜日

若い時代の柔軟性 ホームステイ受け入れ体験

すごいなと思うのは、3日目で学校まで電車で一人でいけるようになったこと。
アメリカでは毎日、親が学校まで車で送る生活。それが普通。
普段は全く電車に乗ることなどない。
それを分倍河原、府中本町、国分寺と乗り換えが3回もあるのに、2回、私たちがついていっただけできちっといけるの、異なる環境を受け入れる力がやはりティーンエイジャーは高いのだと思う。

一回いうと、こちらの気持ちを察して、よく覚える。
今、インフルエンザが流行っているので、帰ってきたらすぐに手を洗うように伝えると、
それからは、必ず手を洗っている。すべてがそんな感じで進む。

大人になってしまったら、、こんなに柔らかな心で、人の家、違う文化の生活習慣を受け入れられるかな?

まだ、自分の方法が固まりきらない若い時代に外国でホームステイをすることの意義を
こうして受け入れてみると、あらためて強く感じる。

2013年1月27日日曜日

ホームステイ 受け入れ開始

アメリカの高校生16歳のローズマリーちゃんを、受け入れることに家族三人できめました。

これで我が家での受け入れは三人目。中国、韓国の方の一泊のステイをいれれば五人。
毎回が我が家の共同作業。
そして私にとっても日本を外から眺め、知る機会でした。自分の知らない日本像を知ることも出来ました。

ローズマリーちゃんはニューメキシコからのお土産と初日からたくさんの「ありがとう」という言葉を持ってきてくれました。
日本語を一生懸命、使おうとる姿は清々しく、自分もがんばろうと思えました。