こんなメンバーで学んでいます

こんなメンバーで学んでいます
クリスマス会での集合写真

2013年6月20日木曜日

水曜小学生クラスの様子

子どもたちの様子を記録して、その子の今、そしてこれから何を働きかけていくのが効果的かを考えています。今日のブログはそれを公開。

とにかくこのクラスには、英語を口にすることに慣れてほしい。小学校高学年男子は、歌をゲーム化すると非常に楽しく盛り上がってできるものの、歌としては発語しないので、そこに一工夫。
ここは歌の教室が目的じゃない。歌を通してでも発語することが、発表前に英語を覚えるときに効果を発揮するんだと高学年だからこそ伝えられることを投げかけるこの頃。
 今日も、She'll beとWantedで発語をうながす。そのあと、各場面の英単語の意味をたずねると、結構みんなわかっている。何より、高学年本人たちが、「英単語を実は自分たちは獲得している」と自覚できるのが成果。

そしてラボのテーマ活動。発表の前に3か月も同じ話に取り組むときは、待ってるだけで、子どもたちからどんどん気づいたことが感性鋭く出てきて共有できるので、わたしはかごを広げて下で受け、受けたものを分類整理して投げ返して、さらに大きな実が落ちてくるのを待つ。
でも、今はCDの聞き込みトータルがないので、子どもの中に立ち上がってくることばや、物語の雰囲気が薄すぎる。

先週のThe Lion ,the witchand the wardrobeの4話、The prophecy fulfilledも、CDを流しながら動いたあたりで、とにかく戦いの場面を男の子が大盛り上がりであったことは印象に残ったものの、他は?だったので、今回はセリフ、ナレーションの英日を私が読みながらすすめる。

T The moon was shining brightly over the Stone Table.
いまの英語で聞き取れたことある?あったら、そこを表現してみて~。

A君 moon!
S,Y君 Stone Table shining
それがわかるような何かあるといいなという私の投げかけに、S君が何かshiningな光をする。

All around stood a crowd of monsters brandishing torches.でわかったことある?
Sちゃんが、torchという。よくわかったね~、たいまつをもとう、魑魅魍魎!と投げかけると
Yがたいまつをもつ。
何でできてるの?「木」 持ち方がさらっとしているので、オイルがしみていてやけどの危険性もあることを伝えると、持ち方を変えてみている。

ここで、アスラン役の立候補がいないので、全員を誘い込み、みんなを縛られてねている状態に。
一人一人を私が眺め、どこを縛られているのかあてることにする。
Yちゃんが、口の周りをぐるぐるっと指さし、見えないけど、口もしばられてることを伝えてくる。
架空に縛られているところを、Tutorがあてるというのがおもしろかったのか、みんなの空想に集中力が出てくる。
A君は、後ろ手に縛られたアスランが、横たわっている感じで、それが私のイメージでは一番近いなあと伝える。

A hush fell on the crowd. このナレを読んでも、みんな横たわって、縛られたままにぎやかにいろいろ自分の感想を言い続ける。
誰も気づかないみたいなので、Hush little babyを歌って見せて、静かって意味があるんだよ、
日本語は「みな静かになった」なんだから、静かにしてよ~の私のことばでやっと静かに。

CDをかけ流してのテーマ活動だと、ここは完全にうるさいまま進む場面。

歌はCDの頭出しを工夫して、そこだけCDを流す。
流しながら、みんなこの場面で死ぬって先週いってたよね。どこ刺されたと思う?
ひとりずつ聞くと、首や心臓、胸、その子によって違うので、言ったところをevil stone knifeで刺していく。

Follow me!ここで、前に書いた段ボールの魑魅魍魎をともなって、Y、A君が段ボール列車に乗ったようになって、部屋の中を横切っていく。
私のイメージは、もっとぞろぞろとおどろおどろしいものが進んでいって、それを見るルーシーとスーザンがこわがっているんだけれどそのあたりは子供たちからは表現がナシ。

ルーシー、スーザンのセリフは短いものは私が先に英語をいい、それにすぐリピートする感じで、
T,S,Yちゃんたちがいう。
昨年入会した小6のYちゃんも、こういうところで、何のためらいもなく安心している感じで、聞こえた通りの英語がいえるのは発表会の成果かと思う。

スーザンのGo away ,you little beasts.には、スーザンはねずみがアスランに何をしようとしていると思っていたの?そうだとすると、きっと、手でねずみを、追い払おうとしているんじゃない?なとど話し合うと、動きもついてくる。

Can you see what they're doing?は、ルーシーは誰に向かってどんな気持ちでいってるの?
スーザンだよね。スーザンをとめる気持ちでしっかりWait!っていおうか。

ルーシーのThey don't realise he's dead.死んじゃったって、わからないのかしら。
このセリフは、何で言ってるんだろうね、と考えるあたりから、ルーシーやスーザン役の女子からだけでなく、アスランになっている男子からも返答がかえってくる。

You  all came to help us,thank you.のセリフでは、助けにくてくれたのね、っていってるけど、
死んでるのにねえ、どうしてこういうことを言いたいんだろう、などとみんなで考える。

死んじゃったってわからないのかしらのところで、ネズミはアスランが死んだと信じていないんだなと感じていて、そこに自分の気持ちも少し、魔法が使われるナルニアだから、何かさっきまでの縛られて死んでいるのを見た時とは、気持ちが変わるのではということが、S君のことばをうけて、みんなの中に芽生えてくる。

アスラン役の男子に、小ネズミ役ですみかに変えるところもやってもらう。椅子の下から、ちょこんとのぞいていたりして、高学年といってもまだまだかわいらしい。

I'm cold.わたし、寒い  寒いってどこが寒いの?
Y Tちゃん、 「手?」じゃあ、そこをさすったり、寒いって思ってる気持ちだしてみよう。
さすりながら、もう一度I'm cold.をいうと、言葉にも本当の感じが出てくる。

So they turned their back on the Stone Table,and walked toward the Eastern edge of the hill,
clinging to one another tightly.
この英文では、hillがわかったというものの、他の意味でとっている。これはNRに日ごろから親しんでいれば、よく出てくる言葉なのでわかっただろうなあと、NRにたくさんの単語が出てきていることをあらためて思う。
Easternも何か全然違うものを思っていた。方角を表すことば。これもNR2になら出てきてるし。

たくさんのライブラリーをたくさん聞いて、多くのことばに触れておくと、それが加速度的に言葉の習得につながっていくことは、こうやってはじめて出てくる英語に触れたときによくわかる。
 ほかの話で触れていれば、程度はさまざまながらも、少しずつはその英語が耳や頭に意味を少しともなって入っていて、また別のライブラリーで出会ったときに、シナプスが働くというか、
ぴたっと関連づけられて、その言語を獲得していく。

 この日は、石舞台でする音 loud noise(ただならぬ物音)を、アスラン→こねずみ→noise舞台の男の子たちが奮闘。
 口でいってみたり、ジャンプして音をたててみたり。

What’s that?って、女の子が振り向きたくなる音たててね~。

ここはnoiseなんですね。だったら、男子たちの作って音、ぴったりだったかも。

このあと、いにしえの魔法と この世のはじまりのころの魔法の違いを話して、時間になり終了。
続きは家で聞いてねというと、せっかくこのあとの戦いが楽しいのにと男子たちは不満顔でした。たしかに。戦いの場面が好きなのは本能なのか何なのか?

来週はキテレツ六勇士なので、戦えますね。


火曜日小学生は、ここまで細かくとまりながらすすめなくても、低学年も多いし、聞き込みもよく、感覚ですっと体にお話をしみこませて動ける子が多いので、動けてしまう。
グループによって個性もありますが、とりあえず水曜日はこんな感じで進んでいます。

いいなあと思うのは、はじめはバタバタしていた小5,6の男子たちが、お話に引き込まれるにつれて、口数とバタバタが極端に減り始めて、その時の役、ネズミならネズミになった小さい姿勢のまま、考え事をするような顔つきになり、その場を感じ始めること。
 
 こうして、物語のことばが、しみこみ始める。その場面を目撃できるのは楽しい。





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