「ママ、涙でないようにね」と、たまたま見ていたニュースで小児がんの男の子が、インタビューを受ける母親に、そばから言うのを聞きました。
その子は、大人だって耐えられるかどうかと思うほどのがんの治療を受けるとき、ファシリティドッグという自分のそばで患者をなぐさめる役割を与えられている犬をそばにおいてもらっています。
ただ犬がいるというそのことだけで、治療に前向きになれる。
前向きだけではなく、理屈を超えた明るい気持ちを犬にもらっている。
そして、もらった気持ちは、今度は母親を気遣うことばにまで変化して出てくる。
もちろんその子の治療に真剣に携わる医療者の方々、お母さん、みんなあってこそと思いますが、お母さんが「ママ、涙でないようにね」といわれて、とっさに子供にあなたはどうなの?と聞くと「楽しい」と答えたのを見て、子どもは普通の人間、大人を超えた尊い存在だと感じました。
大人の理屈をこえて、「楽しい」と言えるって、すごすぎる。
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