子ども達に質問をなげかけることは意外と簡単にできる。
でも、有効なことばがけをして、行動を変えるのはとても難しい。
どんな言葉が、その子に響くのか。
きょうは、数少ない有効な言葉がけが出来た日。
そして、準備せずにいったことは、今思い出せない。
ただ、こどもたちが私のことばを繰り返し、行動を変えたのだけは
わかった。
きょうは、Xがリーダーだよ。時間通りに進んでないね。
Xがいきなり「はやく はやく!」
人の動きを見てない。人の気持ちをくんでない。目先の楽しい感情に動かされてる。
それが私の観察。
その一方、自分がその場その場で楽しむことより全体をじっと観察してる子(C)もいる。
全員が見えるところで、いつも、いま何がおきようとしているのか、何を私が起こそうとしているのか
感じ取ろうとしている。
質問 「いつも大人で、全体を考えて行動してる子がいるけど、誰だと思う?」
数名がCを指さす。
これからここでやろうとしている大切なことはね、他の人がどう感じているか、人の話をしっかり聞いてわかって、動くってことだよ。
そういう時に、ここ二人だけで楽しんでるとか、全然、人がどう考えてるか聞こうともしないとかって、こども(おこちゃま)だよね。
みんなで協力するときに必要な態度ってどんなこと?それができなくていつまでも子どもだったら、社会の一員として働くことだってできないんだよ。大切なことができてないよね。
自分の持ってるいいところ、たとえば、お話を聞いて人よりよくその役の感情や動きがつかめるとか、そういう長所をいかすには、思ってることを人に伝えることだよ。
そんなことをいったあと、子どもたちの行動ががらっとかわった。
このお話を、自分のイメージを出し合いながら、形にしようという集中力ができた。
自分の感じたことを、ことばに出せる子の場合は、どんどん「今、その意見をみんなの前でいったことは本当にタイミングがよかった。ありがとう」ということでほめる。
「いま、○○が、そっちはそんなに静かではないんじゃないって、自分の感じたこといってくれたよね。それってすごくいいことだよ。」
自分の感じたことを、聞き入れてもらえる。それはたぶん子供にとって本質的なところで心地よいんだと思う。
小学生でもテーマ活動に夢中になるのは、それが大きな理由の一つのはず。
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